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事例紹介ー1

大いなる想いがあり開院を決意

は福井大学卒業後小児科医局に所属し、大学病院研修の後、日本赤十字和歌山医療センター、公立小浜病院、福井日赤病院を経て公立小浜病院に戻り、現在のクリニックを開院するに至りました。これは全て医局での移動によるものです。

クリニック開院については大学時代・医局時代を経て、様々な想いがあり、開院という選択を致しました。その中でも現在の小児科医療が諸問題を解決するためには、病院の勤務医という立場では難しく開業医として変革を求めるべきである、という点が主な理由です。
医局時代の経験として、公立小浜病院では近隣に二次救急病院がなく、小児科は3名でした。これはその日の小児科の当番が全部を自分で対処しなければならない、という人数であり、時間外の業務量も含んでの3名という体制で考えれば適正な人数ではありませんでした。この小児科を抱える多くの病院が抱える厳しい勤務状況を医局内から上に働きかけても20年30年掛かる、色々な人の承認がいる、と考えました。
そこから、「自分が開院して、制度を変えるに至るのであれば」と考え、医局時代とは異なる方面からのアプローチを行うに至りました。
病床付きのクリニックを用意して複数の先生で回せば、少ない勤務医の中でも、もっと効率よい勤務が可能になると考えています。開院して5年のクリニックではありますが、今後の夢として考えている構想であり、将来的な実現を目標としています。

目標を定めるに至った経緯

この目標の中に様々な想いが詰まっており、これを考えるに至った経緯をお伝えしたいと思います。

1.全ての人にホスピタリティをもって対応する。

在の日本医療では、正確で適切で安全な医療をしていればそれでいい、そこでとまっていることが多いと思います。医療皆保険制度なので患者さんをみて、同じ診療をしていれば、同じ保険点数を頂けるのは間違いないことですが、患者さんからすれば同じ保険料払って、価値の違う医療を受けている可能性がある、と私は考えます。これは医局時代痛烈に感じたことで、高名な先生の診療でも若手であった自分の診療でも保険制度的に同じ価値を求められている、ということに危機感を覚えました。

また病院の勤務の中で、困っている患者さん、そのご家族などをフォロー出来ない状況におくことも多々ありました。それが業務内容として含まれてはいないこともあるかもしれませんが、患者さん側とすると医師やスタッフがどのような状況下にあるかは関係なく、一医療従事者として不安を抱えている患者さんやそのご家族とどう接するか、そのアクションを如何に起こすべきか、ということが重要だと考えております。
これは各個人の問題というよりも、仕組みの問題であり、自分の勤務で精一杯な中でこそ、その環境に慣れてしまうという体質の問題が大きかろうと考えています。
また、医師はタダで医師になれた訳ではなく、特に国立病院卒業の医師は税金がつぎ込まれています。高い試験倍率をくぐり抜けて医師になっているのだから、医師は税金を診療で還元しなければならないそれに相応する社会への還元が必要だと考えています。

ホスピタリティはもてなしという意味が語源で、ホテルの語源でもホスピタルの語源でもあります。しかし、同じ語源でも現在のサービスの質が全く異なっている現状にあります。今の医療はビジネスホテルのレベルでしかありません。シティホテルは付加価値としてお客様との接し方をしっかりと考えています。
患者さんの絶対数が限られた診療所にとっては他の人が考えていないホスピタリティなどは、付加価値であり、診療所が出せる価値の一つだと思っています。
確かに同じ保険点数でしかありませんが、自分たちはそれを突き詰めてやっていきたいと思っています。それは一医療人として当然のことであり、当院に来ていただいた患者さんには「他の医療機関と同じ保険点数で診療をしてもらうことで得している」という感じをもって欲しいと考えています。

2.慣習にとらわれず、エビデンスのある質の高い診療を提供する。

の医療界、特に研修においては理由もわからずにやらされていること、というのが少なからずあります。昔からやっていたから、ということでそのまま考えずにやっていることが数多くあるように思います。
私は妥当な事を妥当なようにするべきと考えており、例えその先生と診療方針が違うとしても、論理として筋道の通った考えであれば尊敬に値すると思っています。慣習に捕らわれずにエビデンス志向で考えるべきで、信念を以って一貫した方針の中でブレずにやる、ということが診療において肝要であると考えています。「思ったことを自分の筋道を立てて、その筋道にあった治療をする。」こうした診療を行う環境を求めた事も開院に至った理由の1つであると言えます。但し、開業と同時にブレずにやることの難しさも感じており、開院の忙しさの中でそれを押し通せるのか、ということも課題として感じています。

3.クリニックに関係するすべての人たち(スタッフ、患者様など)が幸せになることをめざす。

タッフには自分が考えている想いを伝える場を用意するようにしています。そしてスタッフを信じることが大事だと考えています。
ホスピタリティは強制されることじゃなく、自分に何が出来るか、ということでしかないと考えていますので、教えることはマインドくらいしかありません。
患者さんのためと思ったことがあれば、許可をとらずにやっていいと伝えていますし、それで患者さんに不都合があれば一緒に謝るとも伝えています。
裁量権、自由権を与え方向性を決める為に考えや気持ちを伝えることを心がけています。
その結果、離職率が極めて低く、妊娠・出産後に戻ってきてくれる人もいることは大変に有難く思っています。開院して5年になりますが、組織は良くも悪くも全体の色に染まるところがあり、最初は大変でしたが徐々にやりやすくなってきており、今では当院のスタッフに誇りを持っています。

4.医療従事者として真にやりがいが持てる仕事ができる環境を持ったクリニックをめざす。

後の組織編成、医療業界の変化には人が必要です。私は当院の在り方として、一つのクリニックで完結する仕組みを作りたいと思っています。まずは一緒にやってくれる先生をお迎えする。その上で当院の支援の元、岡崎市内、もしくは近くの安城市などで開院をして頂くことで日中の患者の受け入れを分散させます。そうして将来的には地域に外来を行うクリニックを3~4つ用意し、入院できるクリニックを1つ用意する。入院施設の管理医師の当番制や夜間の受け入れはクリニックの当番制で行うことで一定の医療体制を整えることができると思っています。
重症度の高い患者さんを受け入れるつもりはなくとも、これらの体制の中でパスが明確である疾病までに規定して診療を行えば、二次救急病院はずいぶんと楽になるし、ひいては三次救急病院も楽になります。
産婦人科などと共に組んで同じホスピタリティを持つクリニックの開院を支援出来れば、
各小児科の医院と協力しながら一貫して子供の成長を見守れる環境を作れると考えます。


しいの木こどもクリニック
 院長:西村 光敏

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